センバツ 2013の決勝が終わって考えたこと

昨日、決勝を終えたセンバツ高校野球。17-1の大差で浦和学院が勝利しました。準決勝までの勢いだと浦和学院かなぁと思っていたら、5回裏までは打線が沈黙していたので、この結果には驚くばかりです。

済美高校のピッチャー、安楽智大投手が大会中に投げた球数が772球におよんだことから、球数制限などをすべきかといった議論がネット上で多く見られます。

2006年夏の甲子園、早稲田実業の斎藤佑樹投手(現日ハム)が大会中に投げた球数は948球。日程に多少差はあれど、4日連続の4連投で、気温の高い夏場であったことを加味すると、更に過酷だったに違いありません。でも、その当時を思い返すと球数制限うんぬんの議論よりは、ハンカチ王子のフィーバーの方が印象が強い。

野球に限らず、将来を棒にふるかもしれないというリスクを負っても、頑張るべきかどうかを迫られるケースが多々あって、勝てば美談だし、負ければなぜ無理をさせたのか、場合によってはルールを見直すべきだといった議論に発展します。今回も同じ流れなんだろうなと。

大人から見れば、将来のことを考えれば無理をするな、センバツよりもプロを見据えろ。かもしれないけど、高校野球をしている選手にとってみれば、出場することだって大変な大きな舞台。それが優勝に手をかけるところまできたなら、なおさら割り切るのは難しい。

安楽選手が「身体に支障が出たとしても自分が投げて試合に勝つこと」を望んだなら、本人の意思を尊重してあげたいし、野球はピッチャーだけでやってるわけじゃないはず。試合終了後から優勝した浦和学院よりも安楽選手の方が注目されちゃってるのも・・・。

夏の甲子園でも同じような議論が再燃するのかは分かりませんが、高野連には選手たちが余計なことを考えずにもっと野球に熱中できるルールや大会づくりをしてもらいたいと思います。