「pplog」をちょっと使ってみた

ブログにSNS、Evernoteなど、つながろう、記録しようの仕組みがどっさりある現状において、 pplogは「つながれない、のこせない、しゃべれない」という真逆のコンセプトのWebサービスです。

ためしにちょっと使ってみましたが、ざっと書くとこんな感じです。

  • 登録にはツイッターのアカウントを使う
  • アカウント名は表示されるので「誰が書いたか」は分かる
  • ボタンを押せばランダムで誰かが書いたポエムを読める
  • ただし他のユーザーが読めるのは最新の1件だけ。本人は過去に書いたものも読める
  • ポエムに対して足あとを残せる
  • 足あとをつける側は名前をアカウント名かとおりすがりかで選択できる

一時的にでも「誰が書いたか」は分かるし、検索もできるので、中には書く内容に気をつかう人もいそうです。 pplog用にアカウントを作って登録すれば回避できることですが。 *1

リリースの記事にもありますが、ポエム書きました。で終わりはやっぱりさみしくて、読まれたって実感は欲しくなってしまうもの。 その一方で、読まれたかを知るには足あとのみ、他のユーザーは最新のものしか読めないので、新しく書くタイミングが悩ましい。 一つ書いたらしばらく放置するか、書きたいことをバンバン書くかのどっちかが合ってると思います。 足あとに名前が残っていれば、その人のポエムを読んだり購読することもできるので、使い方次第ではほどよくつながれる。という印象です。

大学生のころ、ブログって言葉が出てくるちょっと前にネット上で日記を書いてたことがあるんですが、 内容はどこに出かけたとか誰と遊んだとか、ありきたりのことでした。それでも友達が コメントをしてくれたりして楽しかった記憶があります。 そんな内容でも、今ネットに上げるとしたら名前とかふせないとダメかな……と感じてしまうものがほとんど。 当時は自分のサイトを見るだろう人も少なければ、過剰に拡散される仕組みもなかったからです。

時間が経って美化されてる部分もあるかもしれないけど、まがりなりにもそういう時期を 経験した人間からすると「好きなことを好きなように書けるゆるさ」は改めて大事だと思います。 *2

pplogが一人でも多くそういうゆるさを実感できる場になってくれることを期待します。

*1:読んでる側にはそこも分からないようにするとか、勝手に名前をつけられるとかなんて無茶なことも言ってみたり

*2:意図せず言葉ひとつで誤解されてしまうこともあるのに、一歩間違えればやり直しがきかない、 徹底的に断罪されて当たり前の世の中ってこわいです