『Webアプリエンジニア養成読本』を読みました

読みました。といっても全てを精読したわけではありませんが。

Webアプリエンジニア養成読本[しくみ,開発,環境構築・運用…全体像を最新知識で最初から!]:書籍案内|技術評論社

Webアプリエンジニア養成読本[しくみ、開発、環境構築・運用…全体像を最新知識で最初から! ] (Software Design plus)

Webアプリエンジニア養成読本[しくみ、開発、環境構築・運用…全体像を最新知識で最初から! ] (Software Design plus)

本書の構成

  • 第1章 Web技術オーバービュー
  • 第2章 Webアプリケーション実践入門
  • 第3章 サーバ環境の作り方
  • 第4章 サービス運用の基礎知識

各章の概要など

第1章

Webまわりの技術の現状をざっくり説明していますが、HTTP、HTML、CSS、JavaScript、 Git(GitHub)、エディタ、フレームワーク、セキュリティなど、取扱っている範囲は広いです。 なので、まったくの初心者は面食らうかもしれません。本章のまとめにもある通り、 「だいたいこういうことを知っておけばよいのだな」くらいの軽い感覚で読んだ方がいいと思います。

第2章

PHPで簡易掲示板、Rubyでブックマークアプリを作成します。 どちらのケースでもデータベースに接続、データの登録、参照といった基本的な機能を実装するだけじゃなく、 フレームワークを使ったり、テストやデバッグについても言及されているので、これが一通りできれば 他のアプリを作るときにも応用しやすそう。

Rubyに関しては言語そのものについての説明もありますが、そもそもPHPやRubyが どういうものか分からない。という人は別途学習が必要です。なお、2章の最後で Perlをものすごく凝縮して*1紹介しています。

第3章・第4章

公開するサーバのサービス事業者(IaaS)の選定から各ミドルウェアのインストール、第2章で作成したアプリのデプロイ、 セキュリティ対策、サーバの監視、ロギング、バックアップなど、サーバ環境の構築とサービス運用について説明されています。 使用するOSはCentOS 6.5です。

本番環境を構築することを前提にしているので、作業環境についてはサービス事業者のサーバに なると思いますが、ローカルな環境で試す選択肢として、VirtualBoxなどの仮想マシンを使うことにも 多少ふれてくれるとよかったかなと。

全体の感想

約140ページの誌面によくこれだけの内容を詰めこんだなぁという印象で、それこそ会社であれば 2章までを順を追って作業していくだけでも研修としては十分です。その過程で分からないところは、 各章の最後にあるおすすめの本やサイトを参照したり、自分で調べて補足していくことになるはずなので。 *2 物足りなければ自分達で機能を追加してみてもいいかもしれません。

第1章のところでも書いたとおり、まったくの初心者にはちょっとしんどいけど、 初心者だけでなく経験者が読んでも役に立ちそうなバランスの取れた内容になっていると思います。

執筆者の方々による関連エントリ(投稿日順)

*1:2ページ

*2:PHPに関していえば「イケてない情報の見極め方」というコラムがあります