コマンドプロンプトでFCコマンドを使ってみる

FCコマンドはファイルを比較します。

一般的な使い方としては

FC 比較するファイル名 比較するファイル名

になります。

以下のテキストがあったとして

TYPE a.txt TYPE fc.txt

FC a.txt fc.txt

それぞれのファイルを比較した結果、異なる部分と前後1行の内容が表示されます。

FC a.txt b.txt

比較するファイルのサイズが違っていても警告は出ません。 COMPコマンドだと警告が表示されます。

FC *.txt a.txt

1番目の比較するファイル名にワイルドカードを使うと、 2番目に比較するファイルをすべてのファイルと比較します。

FC *.txt *.txt

2番目に比較するファイル名にもワイルドカードを使うと、全てのファイルを お互いに比較するかと思いきや、同じファイル同士を比較するだけなので意味がありません。 COMPコマンドと同様です。

FC /A a.txt fc.txt

/Aスイッチをつけると、異なる部分の最初と最後の行だけが表示されます。

FC /B a.txt fc.txt

/Bスイッチをつけると、バイナリで比較します。 COMPコマンドよりも見やすいような。

FC /C a.txt fc.txt FC a.txt fc.txt

/Cスイッチをつけると、比較する文字に対して大文字と小文字の区別がなくなります。 a.txtの1行目をAに変更しましたが、/CスイッチなしだとAとaは異なると判断されています。

FC /N a.txt fc.txt

/Nスイッチをつけると、行番号が表示されます。

FC /W a.txt fc.txt FC a.txt fc.txt

/Wスイッチをつけると、スペースやタブを1つのスペースに圧縮して比較します。

スイッチ(一部。詳細についてはFC /?を参照)

/A 異なる部分の最初と最後の行だけを表示する
/B バイナリで比較する
/C 比較する文字に対して大文字と小文字を区別しない
/L ASCII文字として比較する
/N 異なる部分の行番号を表示する
/U Unicodeテキストとして比較する
/W スペースやタブを1つのスペースに圧縮して比較する