今年の箱根駅伝は青山学院大が10時間49分27秒で初の総合優勝。2位が駒大、3位は東洋大。
往路で作った5分のリードを守るどころか、後続をどんどん引き離してそのままゴールへ。区間順位は2位、1位、1位、1位、2位。リードがあることで余裕をもって走れたこと、天候などのコンディションがよかったことも記録につながったのではないかと思います。
2012年に東洋大が記録した10時間51分36秒の時と各区間の記録を並べてみました。
区間 | 東洋大学(2012年) | 青山学院大学(2015年) |
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1区 | 1時間2分34秒 | 1時間2分1秒 |
2区 | 1時間8分4秒 | 1時間7分45秒 |
3区 | 1時間2分43秒 | 1時間3分29秒 |
4区 | 54分45秒 | 54分28秒 |
5区 | 1時間16分39秒 | 1時間16分15秒 |
往路 | 5時間24分45秒 | 5時間23分58秒 |
6区 | 59分16秒 | 59分11秒 |
7区 | 1時間2分32秒 | 1時間2分40秒 |
8区 | 1時間4分12秒 | 1時間5分31秒 |
9区 | 1時間11分6秒 | 1時間8分4秒 |
10区 | 1時間9分45秒 | 1時間10分3秒 |
復路 | 5時間26分51秒 | 5時間25分29秒 |
総合 | 10時間51分36秒 | 10時間49分27秒 |
5区と6区のコース変更や各区間の再計測などによって今年は距離が800m短縮されているものの、実際に走っている距離にほとんど差は無いようです(再計測による誤差の訂正と、コース変更による距離の短縮の区別がよくわからなかったので、間違っているかもしれません)
箱根駅伝 距離変更とそれに伴う記録の取り扱いについて(PDF) - 関東学生陸上競技連盟
天候などその他の条件もふまえると単純な比較はできませんが、仮に5区のコース変更による距離の短縮(200m)を加味しても1分半くらいは記録を更新したことになります。2012年の記録も当面は破られないだろうと言われていましたが、まさか3年後に破られるとは。
やはり往路で主導権を握られてしまうと強豪校であっても復路で勝負をするのは難しく、前を追いかけなければいけないプレッシャーが悪い方向に働いてしまいやすい。昨日も書きましたが、5区が最重要視されるであろう傾向は来年以降も続きそうです。
青山学院大はこのままいけば10人中8人が残ることになるので、上位になる可能性は高そう。ただ、同じように独走になるかというと確証はなく、他校の巻き返しや新しい大学が台頭する可能性もあるわけで。
競技に対するモヤモヤはありつつ、来年もなんだかんだで見るんだろうなと思います。