運動部だけど体育は得意じゃなかった情けなさ

先日、以下の記事を読みました。記事に対するコメントというよりは自分ことを思い出しただけなんですが。

僕は中学、高校と陸上部(短距離)に所属していました。もともと足が速かったとか運動が得意だったわけではなく

  • 入るなら運動部がいい
  • チームスポーツよりは個人競技
  • 友達が多かった

が主な理由。

陸上を始めてからも、メキメキ才能を伸ばしたとかそんな輝かしいストーリーがあるわけでもなく、むしろ何もしてない人よりは速いけど、同年代の競技者の中でみたらぜんぜん遅い。30歳を過ぎた現在も競技は続けていますがずっとそういうレベルです。*1

中学、高校の頃を思い出すと「陸上部に所属しているんだから足が速い」ってイメージを持たれるのは当然で、運動神経も良いと思われがち*2です。もちろんそれに応えたい自分もいる。でも、体育の授業や体育祭とか、走る要素があったり体力でごまかせるものはまだ頑張れるけどそれ以外はからっきしで、特に球技は同じチームの人の足を引っ張ってしまうのがすごく嫌で情けなかった。自分の努力不足を棚に上げて、足を引っ張るからできればやりたくない、やらないから上手くなるわけもないので悪循環。

その悪循環から抜け切れないまま大人になってしまいましたが、自分も気づかないうちに「あの人ならできるはず、やってくれるはず」っていう思いこみや期待を押しつけちゃってるんじゃないかと考えるようにはなりました。期待されることは嬉しい反面、時にはそれにうまく応えられなかったり、相手から過大評価されているとやっぱりつらいもの。

年齢や分野に関係なく、できないからこそ練習したり勉強したりするのに、その過程を馬鹿にされれば誰でも嫌な気分になるし、やりたくなくなります。周囲も短期的な観点だけで評価してしまいがちです。特に若い世代ほどこういう風潮がなくなれば、もっと色んなことに積極的に取り組めるんでしょうし、そういう環境を作るのが大人の役目なのかもしれません。

*1:記録自体は落ちておらず、まだまだ向上の余地があると思っているのがモチベーション

*2:これは陸上部に限った話ではないけど