昨日、文化庁メディア芸術祭の受賞作品展を観に行ってきました。去年に引き続き2回目です。会場は国立新美術館。
会場に展示されていたのは51点。全部は無理なのでエンターテイメント部門を中心にピックアップを。 部門ごとに書いてますが、実際はタイトルのナンバーが展示の順路に沿ったものになっています。 会場内は一部の作品や展示物を除いて撮影OK(ただし静止画のみで動画はダメ)です。
エンターテイメント部門
No.3 Sound of Honda
ブース内がかなり混雑していたので、コンセプトの映像しか観なかったですが、 アイルトン・セナの走行データについて記録がされていたことに驚きました。
展示会場の入口には関係者のサインも。
No.27 TorqueL prototype 2013.03 @ E3
日本人初のIndiecade Showcase @ E3 選出作『TorqueL(トルクル)』は、箱を回転させ、変形させながら進む2Dアクションゲームです。
頭を使ってゴールにたどりつくゲームです。会場にはPSP(VITAだったかも)が展示されていて 遊べるようになっていましたが、PCゲームとしてはすでにリリースされているみたいです。
No.28 スポーツタイムマシン
自分が走った動作を記録して、昔の自分とかけっこできるマシン。 東京ミッドタウンのコートヤードで体験できるはずが、残念ながらこの日は雪の影響で中止。 国立スポーツ科学センターとかにはこういうシステムがあったりするんでしょうか。
No.33 トラヴィス「ムーヴィング」
CGなどの加工を一切せず、プロジェクターで吐息に映像を映す。そう聞くとやってることはすごくシンプルだけど、そんなこともできるんだ。って思いと発想がすごいなと。
No.39 lapillus bug
朝食の皿の上に浮かぶ小さな虫のようなもの。赤外線?の光をあてるとそちらに反応します。本当に生きてるみたいでした。
皿の上に映っている黒い点はノイズじゃありません。
No.51 TOKYO CITY SYMPHONY
東京の風景にプロジェクションマッピングができる。キーボードに投影する映像と音が割り当てられていて、 適当にタイプするだけでもそれっぽい曲になって楽しいです。Webの作品なのでお試しあれ。
アート部門
No.24 Learn to be a Machine | DistantObject #1
画面に作者の顔が映っており、トラックボールを動かすとその視線をコントロールできるというもの。 自分では操作せず、他の人が操作しているのを後ろから見ているだけでしたが、なんとも異様な光景でした。 メディア芸術祭のページに概要が書かれていますが、URLから察するに、 来年になったら内容が変わってしまうと思われます。香港のLAU Hochiさんの作品です。
マンガ部門
No.9 ひきだしにテラリウム
なんと表現していいのか言葉が見つからないんですが、展示してあった絵の雰囲気が良いなと。 短編集なので原稿を見た時は作者もバラバラなのかと思ったら、描いているのは作者の九井諒子さんだけでした。
- 作者:九井諒子
- 発売日: 2013/03/16
- メディア: コミック
アニメーション部門
No.11 ゴールデンタイム
ゴールデンタイム 公式サイト | ROBOT COMMUNICATIONS INC.
20分の短編映画。パッと見で好きになってしまいました。今日あらためて調べてみたらことごとく本編を観れる機会が終わっており、 ちょうど上映会が9日だったので、事前に申し込みしていれば……作品が発売されたら買いたい。
展示作品については以上です。各部門の他に功労賞があり、阿部修也さんに関するシンポジウム 「エンジニアリング! ナム・ジュン・パイク」に参加してきました。シンポジウムの感想などについては別途書くつもりです。
2014/02/13 22:08 追記
「エンジニアリング! ナム・ジュン・パイク」 - Sprint Life
追記ここまで
去年と比べると、フロア内に仕切りがなく開放的になっていた反面、前半のマンガ部門などは列が渋滞していた印象があります。 大雪の翌日とはいえ、日曜だから人が多かったのも理由かもしれませんが。
会場内はこんな感じ。
退場時に受付で受賞作品集を買いました。値段は1500円、展示されていないものも含めて各作品の解説や講評など300ページくらいあります。
展示は2月16日まで。入場は無料です。12日は国立新美術館が休館みたいなのでご注意を。
明日2月11日は火曜日ですが、開館いたします。翌日2月12日(水)は閉館となりますので、お間違えのないようお気をつけくださいませ。
みなさまのご来館をお待ちしています。
— 国立新美術館 (@NACT_PR) 2014, 2月 10