「数字が増えていくこと」の魔力

2013年の後半に「Cookie Clicker」というブラウザゲームが流行ったのを覚えているでしょうか。

Cookie Clicker
(クリックするとゲームが始まりますのでご注意を)

ただひたすらクッキーをクリックしたり、クッキーを焼く設備を購入(アップグレード)したりしてクッキーを増やす。目的は単純なゲームですが、新しい設備が購入できるまでのクッキーの数や、条件をクリアすることで得られるなど、細かく作り込みがされています。Javascriptでゲームバランスを簡単に壊せるくらいの操作ができるのもあって、一時期ハマっていました。

ある程度やりこんでくるとクッキーをクリックするのもスクリプトで自動化したりして、画面を見ている必要がなくなってくるんですが、それでもクッキーの数が増えるのを待ってしまう。数字が増えていくことに夢中になっているわけです。

これはゲームの中の話ですが、お金の出費や体重など、増えたら困る数字も身の回りにはたくさんあります。ついついお金を使ってしまう、食べてしまう。というのは、行為そのものだけじゃなくて、結果として増えていく数字を見たり意識することが、(自分にとってはマイナス要因であっても)心の中では楽しくなってしまっているのかもしれません。