十種競技アシュトン・イートン選手の世界記録を2015年の日本選手権(単独種目)と比較してみる

世界陸上2015 北京の男子十種競技では、世界記録保持者のアシュトン・イートン選手が9045点で記録を更新。十種競技の優勝者は「キングオブアスリート」と呼ばれるくらい過酷な競技ですが、種目によっては単独種目に出場しても勝負できるレベルだったりします。世界のトップともなるとさらにすごいわけで。

アシュトン・イートン - Wikipedia

そこで、今大会におけるイートン選手の十種競技各種目の記録と、今年の日本選手権の優勝記録を比較してみました。参考までに日本記録も並べてあります。記録のあとにある数字は風速(単位はm)です。

種目 A・イートン選手 日本選手権(2015) 日本記録
100m 10秒23 (-0.4) 10秒28 (-0.9) 10秒00
走幅跳 7m88cm (0.0) 7m88cm (-0.1) 8m25cm
砲丸投 14m52cm 18m78cm 18m78cm
走高跳 2m01cm 2m26cm 2m33cm
400m 45秒00 46秒10 44秒78
110mH 13秒69 (-0.2) 13秒81 (-1.4) 13秒39
円盤投 43m34cm 57m15cm 60m22cm
棒高跳 5m20cm 5m50cm 5m83cm
やり投 63m63cm 84m13cm 87m60cm
1500m 4分17秒52 3分43秒47 3分37秒42

単純に記録だけを比較しているので、風速などそれぞれ条件は異なりますが、今年であれば100m、400m、110mH、走幅跳の四種目で優勝に相当する記録になっており、400mの45秒00は十種競技の世界新記録。Wikipediaによれば走幅跳の自己ベストは8m23、110mHは13秒35とあるので、そのレベルの高さがよくわかります。