『英辞郎第七版』をインストールしてみました

英辞郎はアルクが販売している英単語などの辞書データです。Windows用とMac用にそれぞれCDとDVDが付属し、書籍にはインストール手順やPDIC(Windows)や辞書.app(Mac)の活用方法などが記載されています。

Windowsでは辞書データとPDICという辞書検索用のソフト*1がインストールされます。

PDICは単語入力による辞書検索の他に、コピーした文字列で検索した結果をポップアップするなど*2の機能があります。

ウインドウによる検索。インクリメンタルです。

ポップアップ検索

CDに収録されているPDICのバージョンは5.6.7(英辞郎用に作成されたもの)ですが、2014年7月11日時点での最新は5.6.15。最新版を入れてみたところ、標準のインストール先は別になっているものの、なぜか最初から英辞郎の辞書が表示されました。

どこポップはPDICと連携して、選択した単語をポップアップ表示するソフトです。PDICを起動しないと使えません。

上記ページにも書かれていますが、コマンドプロンプト、Adobe Reader、Opera、64bitアプリなどでは動作しません。2009年で更新が止まっています。更新が再開されるといいんですが。

動作させてみるとこんな感じです。見た目はPDICのポップアップとほぼ同じ。

FirefoxであればFirePopというエクステンションで同等の機能が使えます。

単語を右クリックで検索結果を表示する機能が便利なんですが、行の途中にある単語を右クリックしても、先頭にある単語が検索されてしまいます。インストールはしたものの、PDICのポップアップ検索を使うことにしました。

Macでは辞書.appで使用できる辞書データがインストールされます。対象OSは10.8までですが、10.9でもインストールは可能です。

ただし、Mac版ではインストールに失敗することが多いようで、実際やってみると数秒で完了。明らかにDVDが読み込まれていません。インストール先を「このコンピュータのすべてのユーザ用にインストール」ではなく「自分専用にインストール」にすると解決しました。

純正アプリだとcontrol+command+d*3でカーソルの位置にある単語を検索することができますが、発音記号が含まれている単語だと、発音記号のあとが改行されているため、クリックしないと意味を見ることができません。

blogを検索してみたところ。発音記号がないため、意味の冒頭部分が見えます。

perfumeを検索した場合

クリックしないと意味が見えません。

クリックすること自体は書籍にも書かれていますし、使用する辞書を英辞郎のみにすれば表示されますが、複数の辞書を検索対象にしたいときには不便。

Macの場合、標準でウィズダムの英和・和英辞書がついてくる*4ので、Windowsユーザーの方がメリットは大きいと思います。書籍も8割はPDICの解説です。

直近の版で収録されているデータの時点を見てみると、

改版されるタイミングがだいたい1年半から2年くらいなので、そう遠くないうちに第八版が出るかもしれません。辞書データそのものは随時アップデートされていて、第七版のデータはVer.136、最新はVer.141(2014年6月4日版)になっていました。こちらだとMac用のデータはない模様。

どの範囲までカバーできているとか、データそのものの善し悪しは判断できませんが、とりあえず分からない単語をパッと調べられる環境はできましたし、辞書データを利用して何かプログラムを書いてみるのも面白そうです。

2014/11/12 22:40 追記

10月に第八版が発売されていました。あと3ヶ月待っていれば…

*1:試用制限のないシェアウェア。英辞郎の購入者は送金免除

*2:単語帳によるテスト機能もありますが、ここでは省略しました

*3:トラックパッドを3本指でタップしても検索できる模様

*4:10.8以降？